赤ちゃんと一緒に参加して、助産師や保健師と談笑する母親たち

産後の癒やしを 大芝の湯でママ”ゆったり”

2024/06/27 06:00
地域

南箕輪村は26日、出産から2カ月前後の母親と赤ちゃんを対象にした「ママのためのゆったりタイムin大芝の湯」を大芝高原内にある大芝の湯でスタートさせた。産後の不安や疲れがたまりやすい時期に安心と癒やしを提供する新規事業で、今年度は毎月2回程度、全20回開く。初回は2組の親子が訪れ、温泉で一人の時間を過ごし、打ち解けた様子で助産師や保健師、保育士と子育てを語り合った。

 

同村は子育て世代の移住が多く人口増加が続いている半面、核家族の割合が高まっていて、子育ての孤立化を防ぎ、安心して子育てができる環境の整備が課題になっている。同事業は乳幼児健診の”空白期間”を埋め、母親の心身の不調予防や早期支援につなげる目的で実施した。

 

初日は5組から申し込みがあったが、急な発熱などで参加は2組の母親2人と子ども3人だった。保健師や保育士が子どもを預かり、助産師が授乳など産後の体のケアについて解説。母親はゆっくりお風呂に入り、子どもと食事を楽しみ、骨盤体操にも取り組んだ。いずれも無料で、村からは大明化学工業(同村)の美肌クリームのプレゼントもあった。

 

4月24日生まれの長女と長男(2)を連れて参加した養護学校教諭の赤間奈菜さん(29)は、実家がある兵庫県西脇市へのアクセスが良く、子育て世代に人気だったことから、3年前に夫と同村に移住した。「子ども2人が一気に泣くこともあり、ゆっくりしたいと思って参加しました。ありがたいですね」と笑顔を見せた。

 

ゆったりタイムは第2、4水曜の月2回、午前10時15分から午後3時まで開く。好きな時間に来て、帰ることが可能。定員は親子6組で参加無料だが、3日前までの予約が必要になる。村こども課は「四六時中子どもと離れることができず、出掛けるのが大変な時期。話をしたり、友達をつくったりする交流の場として利用してもらえたら」と話している。

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