霧ケ峰高原の富士見台で咲き始めたニッコウキスゲ=27日午後

ニッコウキスゲ開花、延焼地は花芽多く 霧ケ峰

2024/06/28 06:00
地域

諏訪、茅野両市と下諏訪町にまたがる霧ケ峰高原で、夏の到来を告げるニッコウキスゲの開花が始まった。昨年5月の大規模林野火災によって広範囲が焼けた富士見台(諏訪市)では、27日時点で約4分咲き。延焼地は昨年に続いて開花状況が良く、花芽の数は昨年以上という。富士見台の群落は7月上中旬、車山肩は同中旬ごろに最盛期を迎える見込み。

 

富士見台のニッコウキスゲ群生地は、昨年の火災で約4分の3が焼けた。同所でドライブインを経営する木川泉さん(71)は、開花状況を毎日観察。今年は暑さなどの影響で例年より開花が早く、8日に延焼地で5輪の「一番花」を確認したという。

 

「今年は当たり年かも。特に延焼地は大地の勢いをすごく感じる」と木川さん。「火災が起きてから2度目のシーズンで心配もしていたが、たくさん咲いてくれてうれしい」と笑顔を見せ、7月の3連休にかけて「多くのお客さんに楽しんでもらえたら」と期待する。

 

県や地権者などでは、群生地を囲い込むようにシカよけの電気柵を設置。県霧ケ峰自然保護センター(同市)は「この時期にしては、確かに咲いている花や花芽の数が多い。長く楽しめるのではないか」と見通している。

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