自転車で諏訪湖一周するイベント「JAZOO MANIA」。マウンテンバイクなどの貸し出しも行う

武井武雄の遠乗り会復活 7、11月自転車で諏訪湖一周

2024/06/21 06:00
社会

岡谷市は7月27日と11月2日、同市出身の童画家、武井武雄(1894~1983年)の生誕130年を記念し、自転車で諏訪湖一周するイベント「JAZOO MANIA(ジャズマニア)」を開く。武井が芸術家仲間と結成した自転車遠乗り会を再び復活させ、今年度2回を計画。湖周に新しく整備されたサイクリングロードや観光スポットを巡り、地域の魅力を発信する。

 

ジャズマニアは武井が主宰し、1931年6月から開催された会。主に東京郊外に出掛けた。解体した自転車の部品の形状にちなんで「JAZOO」と名付け、ロゴを自らデザインしたという。

 

コースは同市のイルフ童画館を発着点に、諏訪湖を1周する約18キロ。湖沿いの複合施設レイクフッドオカヤ、商業施設くらすわ、赤砂崎公園、諏訪湖ハイツを巡り、湖や富士山を望む景色、食、足湯などが楽しめる。武井作品をモチーフにしたモニュメントの紹介もある。

 

参加者には、武井デザインのジャズマニアのロゴをあしらった記念Tシャツをプレゼントする。当日着用してもらい、諏訪地域を訪れる観光客にサイクリングイベントを広く知ってもらう。

 

武井作品を収蔵するイルフ童画館では、2014年に初めてワークショップの一環でジャズマニアを開催。17年には地域ブランドの開発に取り組む「おかやブランドプロモーション協議会」と同館が、湖周地域が持つ魅力ある資産を体感してもらう催しとして開いた。

 

イベントに向け、JR岡谷駅と岡谷蚕糸博物館に置いてあるレンタサイクルも活用し、マウンテンバイクや電動アシスト付き自転車などを予約制で貸し出す。市ブランド推進室はサイクリングロードの開通を機に「諏訪の魅力に触れ、武井の作品にも改めて興味を持ってもらえたら」としている。

 

対象は小学3年生以上。定員は先着各25人。参加費は各日とも保険代を含む1000円。自転車、ヘルメット、飲み物を持参する。申し込みは初回のイベントが7月12日、2回目は10月18日まで受け付ける。申し込み、問い合わせは市ブランド推進室(電話0266・23・3489)へ。

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