書店の棚に並ぶ干支のイラスト素材集を目にし、今年も煩わしい時期が来たんだと実感する。筆不精ながら、手書きの一言を添えるように努めている年賀状。ほとんど会う機会のない親戚や知り合いにどんな言葉を選ぶべきか、毎年頭を悩ませる▼こんなときに役立つのがコメントの文例集。インターネットで検索すると相応な一言を簡単に見つけることができる。友人向け、親族向けなどバリエーションは多彩。近年は定番の文例に加え、年賀状の辞退を伝える「年賀状じまい」のあいさつも目立つようになった▼日本郵便の発表によると、2025年用年賀はがきの当初発行枚数は前年比25.7%減の約10億7000万枚。2004年用の44億枚余りをピークに減少傾向が続く。SNSの普及に伴い年賀状離れが加速する中、郵便料金の値上げも相まってさらなる需要減が見込まれる▼年末の忙しい時期にあえてお金と時間、労力を費やす作業。直筆ともなれば負担に感じる人も多いだろう。年賀状以外にまったく連絡を取っていない知人もいる。交友を断つことになろうとも関係性を見直す必要は感じている▼古い年賀状の束。一枚ずつ目を通すと捨てられない理由が分かる。幼少期に初めて友達から届いた賀状。受験や就職、結婚など人生の節目に送られたエール。書き添えられた文字に虚礼ではない何かを感じる。そんな力を信じて今年もペンを握る。
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