2024年10月9日付

2024/10/09 08:00
八面観

諏訪公共職業安定所が9月下旬に諏訪市内で開いた障がい者の就職面接・相談会。80人が訪れ、22の企業・団体の人事担当と面談した。各ブースには空席がないほどで、順番待ちで並ぶ姿もあり、積極姿勢が伝わってきた▼社会の一員として自立したい…。社会貢献したい…。そんな思いが背景にあるという。来場した求職者は「希望する職種以外にも、自分にできるものがあれば話を聞いてみたい」「自分に可能性がある仕事を見つけたい」などと話し、意欲的に複数のブースを回っていた▼受け入れる側も、高い意識を持つ企業が増えているという。諏訪地域障がい福祉自立支援協議会が障がい者の就労に向け、9月上旬に同市内で開いた採用担当者との座談会。諏訪地方に本社や事業所を置く企業が取り組みを報告した▼1社は、社員から公募したサポーターが一緒に仕事することで、その人の特性を生かせるようにしているといい、サポーターには定員を上回る応募があることを紹介した。1社は、採用を前にした実習を行い、その人ができる業務を選定したり、やりがいの持てる仕事を模索してもらったりしていると説明した▼就職面接・相談会で同職安の五味賢二所長が「その人に合わせた業務をつくり出せないかというところにも視点を置いてほしい」と、企業に呼び掛けたことが印象に残る。障がい者にも均等な雇用の機会を広げる社会を願う。

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