「がんです」。うすうす予想はしていたけれど、目の前で医師にはっきり言われると動揺した。悪性度はどうか、どんな手術になるのか、その後は…。次々と不安が頭をよぎる。挙げ句の果て原因不明の高熱まで出た。おそらく過度のストレスのせいだろう▼医学の進歩でがんは不治の病ではなくなった。頭で分かっていても当事者のショックの大きさは今も昔も変わらないのではないか。日本人の2人に1人ががんにかかり、死因のトップ。幸い早期だったため手術で取り除き、経過観察となった。数カ月置きの受診が数年前から続く。再発しやすいと聞いているので毎回ひやひやする▼公益財団法人・日本対がん協会は9月を「がん征圧月間」と定め、啓発に取り組んでいる。予防の重点は、がんになるリスクを抑える「禁煙」。たばこの煙がたなびき、壁にやにが付いた職場は見なくなった。受動喫煙もぐんと減り、理解は進んでいるようにみえる▼予防に努めても防げない場合もある。そこで協会は、定期的にがん検診を受けるように呼び掛けている。日本の受診率は欧米に比べて低く、肺がんを除けば50%にも満たない。さらに新型コロナウイルス感染症の流行下では受診控えが起きたという▼経験から会社などでの健診結果も軽んじないでほしい。受診が必要だと指摘されながら放置している人も少なくない。がんに限らず、病は早期発見が肝心だ。
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