爽やかな青空とハイマツの緑のコントラスト。真っ白な雲も夏山の雰囲気を盛り上げる。あの時と異なるのは、割れた石仏や倒れた石塔、避難用の新しいシェルターなどか。立派な慰霊碑も加わった▼久しぶりに木曽の御嶽山を訪れた。前回登ったのは10年前。58人が犠牲、5人が行方不明となった戦後最悪の火山災害が起きる1カ月前だった。当時の記憶と重なるところ、異なるところを確認しながら、10年前に思いをはせた▼あの火山災害を受け、県は9月27日を「信州火山防災の日」に制定。8月26日から9月27日までを「信州火山防災月間」としたほか、御嶽山などを対象とした「山岳ヘルメット着用奨励山域」も内容を一部改訂して注意を喚起している。今回、特に現場で指導はなかったが、御嶽山の頂上周辺ではほとんどの登山者がヘルメットを着用しており、教訓が生かされていると感じた▼職場にいると、この時期は毎日のように山岳遭難の報が届く。昨年の県内の遭難者は322人で過去最多。県警によると、今年の遭難者は12日までに225人。昨年同時期の196人を29人も上回っている▼御嶽山に建立された慰霊碑やそこを訪れて手を合わせる人たちの姿に、登山者自身が遭難防止に努める大切さを改めて認識した。秋に向け、高山はこれまで以上に気温の変化への注意も必要になる。何事も無事に帰ってこそ。安全な山行に努めたい。
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