同級生が近所で本屋を営んでいると知り遊びに行った。小さな店構えの戸を開けて入ると、びっしり並んだ本がお出迎え。新たな物語との出合いを期待させてくれる、この瞬間が好きだ。店主の好みを感じさせてくれる品ぞろえだ▼たくさんの本の中から気になったものを手に取りパラパラとめくってみる。広がる世界に引き込まれすぐに時間がたってしまう。店の雰囲気と店主の人柄に引かれてなのか、客が次から次へと入って来て、会話を楽しみながら本を選んでいる。とても居心地の良い空間だった▼個人商店は大型店のように品ぞろえは多くないが、こだわりの商品が並んでいるように思える。それが店の個性でもあり、味わいでもある。そこに店員の人柄が加われば、なおさらだ。品物を購入するという目的以上のものを与えてくれる気がする▼子どもの頃に比べて街の店が少なくなったように感じる。寂しいことだ。いつまでも続けてほしいとは願うが、それぞれの事情もあり、簡単にはいかないのだろう。一方、新たに開店する店もあり、うれしいことだ▼地元や知人の店ではない限り、初めての店は身構えてしまう。入ってみたい気持ちはあるが外から様子をうかがうばかり。何事も、新たな一歩を踏み出すのは大変だ。「思い立ったが吉日」。きょうから、今から、少しの勇気を出して扉を開こう。そこから自分の世界が広がっていくと思う。
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