一日一日を積み重ねて100年。近年は「人生100年時代」と言われ、長寿の方も増えているが、人生も、企業や団体の活動も100年は決して短くない。困難を乗り越えた上での1世紀の道のりはやはり重みがある▼パリでは100年ぶりの五輪が行われているが、ここで取り上げるのは五輪ではない。町道場の話である。諏訪市を拠点に活動する剣道・居合道の道場「諏訪尚武館」で先日、開館100周年記念式典が行われた。県剣道連盟によると、今では県内で最古の剣道の道場という▼初代館長土橋由衛さんが私財を投じて道場を建てた。当時の名うての職人が手掛けたという。二代館長は土橋道治さん。道治さんには仕事を通して、何度かお会いしたことがある。やや硬い話の取材だったこともあり厳しそうな雰囲気を持たれていた。剣術は見たことがない。一度剣豪ぶりを見てみたかった▼現在の館長は三代の近江誠一さん。町道場に荒波が押し寄せた戦中、戦後の歩みを教えていただいた。米寿を迎え、たたずまいには凛としたものを感じさせる。これからも積み重ねた剣の道を後進に伝えてほしい▼市街地にある道場の入り口には門があり、これまでに3000人を超える門下生がくぐっている。月日を重ねた伝統を感じさせる道場。現在も大人と一緒に小中学生たちが一生懸命竹刀を振り、新たな歴史の紡ぎ手として稽古に励んでいる。
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