年齢を重ねるごとに強く意識するのが人生の残り時間。どんなに長生きしても限りはある。若者との決定的な違いだ。生きる上で年齢は思いのほか無視できない▼「(政治家の)年齢に制限があるか。お前もその年が来るんだ。ばか野郎」。この春、自民党の二階俊博元幹事長が次期衆院選への不出馬会見で、高齢を問われたのに対して放った言葉が心に残っている。85歳。むきになったのは、理由の一つだったからではないか▼米国でも11月の大統領選をめぐり、年齢が大きな問題になっている。そもそも3億人もいる大国で、どうして高齢の2人が再び候補になるのか不思議でならない。バイデン大統領は81歳、トランプ前大統領は78歳。米国の男性の平均寿命は73.5歳(2021年)だ。ここにきてバイデン大統領に対する撤退圧力は強まるばかり。一方、トランプ前大統領は暗殺未遂事件も受けて国民の結束を呼び掛け、当選の可能性が大きくなってきたかもしれない▼返り咲いたら「アメリカ第一主義」をさらに進め、国際社会の混乱を拡大させ、やりたい放題で去っていくのではないか。そんな心配も募る。自分が在職している間だけ良ければ、といった考えでなければいいが▼二宮尊徳の言葉「遠きをはかる者は富み、近くをはかる者は貧す」が心に浮かぶ。目先ばかり追わず、将来にどう責任を果たしていくのか。老いも若きも心に留めたい。
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