梅雨明けが報じられた18日の夕暮れ、西の空が鮮やかなオレンジ色に染まっていた。久しぶりに見た光景に、夏の訪れを実感する。振り返って東の空を見上げれば、皓々と照らす月の姿。こちらも久しく見ていなかった▼55年前のきょう、米国の宇宙船アポロ11号が月面着陸に成功。人類は初めて月に降り立った。「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍である」。当時を知る世代ではないが、アームストロング船長の名言をそらんじる程度の知識はある▼米航空宇宙局(NASA)はアポロ11号以降も月への渡航を成功させた。機体の損傷で途中帰還した13号を除き17号まで計6回、12人が月面を踏んでいる。1970年の大阪万博で展示された月の石は12号が採取。60年代末から70年代初頭はまさに月の時代だった▼半世紀がたち、時代は巡る。米主導の「アルテミス計画」では2025年以降再び月に人類を送り、日本人2人が初めて月面に立つことも決定。月の周回軌道には有人の中継宇宙ステーション「ゲートウェイ」を建設し、月に物資を運ぶなど持続的な活動を目指す▼米ソを中心とした50年以上前の宇宙開発競争は、軍備拡張競争の側面も強かった。アルテミス計画の趣旨は「全ての活動は平和のために」。あすは満月だ。国力を誇示するのではなく、各国が協力して人類の可能性を追求する挑戦に思いをはせよう。
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