岡谷市を取材するようになって、市主催の会議の冒頭で必ず市民憲章を唱和することに、ちょっと驚いた。記憶が正しければ、これまで取材してきたほかの自治体では行われていない取り組みだ▼市民憲章にある「美しい環境のまちづくり」の実現に向けて新入学児童に花を贈る活動は1991年から、新築・改修された公共施設などへの市木のイチイや市花のツツジの寄贈は1979年から、それぞれ続いている▼市民憲章の普及を図るために市内の各種団体でつくっている岡谷市民顕彰推進協議会の事業で、憲章の文章が入ったしおりや付箋紙などの啓発グッズを中学生や新成人、新入社員に贈るのも毎年恒例となっている。市民憲章の浸透にこれほど熱心な自治体も珍しい▼感心していたら、「50年以上やっているのに私の周りでは知っている人が少ない。地区の会議では唱和しない」と指摘する市民の声を聴いた。先日の同協議会の理事会の席上でのことだ。さらに「事業計画がほとんど昨年度と同じだ。もっと手があるはず。このままでは、あと50年たっても状況が変わらないのでは」との趣旨の批判が投げ掛けられた▼手厳しいが、実感のこもった意見とも感じた。理想を言うならば、「市民憲章を覚えていて良かった」「事業の方針に迷った時に市民憲章を見直して頼りになった」などと実感できるような体験が少しでもできればいいのだろうが。
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