梅が全国的な不作らしい。収穫期の6月でも店頭に並んでいないスーパーもある。梅干しをはじめ酸味のある独特の味がおいしいだけに、少し残念。中川村を主体にした上伊那地方の小梅も春先の低温の影響で収量が減少したと小紙上伊那版が伝えていた▼梅の産地である和歌山県。不作に加えて3月のひょう害のダブルパンチで出荷が厳しい状況になっているという。栽培農家にとって肥料代の高騰も悩みの種。田辺市は「地域の基幹産業」を保護するとして支援に乗り出した▼和歌山県のほぼ中央に位置する「みなべ町」。高級品種「南高梅」の発祥の地だ。町の組織の「うめ課」は半世紀の歴史があり、道の駅の名称は「うめ振興館」。梅の歴史は江戸時代にまでさかのぼり、栽培に適した気候風土を生かして産業化した。先人の知恵と努力を現代につなげている▼保存食としても親しまれてきた「梅干し」、カリカリした食感が楽しめる「梅漬け」、梅酒といった定番のほか、しそ漬け、ジャムなど用途は多彩だ。殺菌効果や疲労回復などの効用があるとされ、ご飯に梅干しが1個入っている「日の丸弁当」は有名▼茅野市玉川小の児童が学校近くの梅園で地域住民と一緒に梅もぎをしたとの報道に接した。児童は収穫の喜びを感じた一方、収量は昨年より少なかったという。自宅にある梅の木も今年はいまひとつ。今年は貴重な梅として味わいたい。
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