定数18に対し、立候補者は17人。定員割れで全員が当選した昨春の岡谷市議選から1年以上が経過した。市長選を見据えた動きもあったとはいえ、市制施行以来初の事態は地方議員のなり手不足を際立たせた▼かつての選挙戦の品位が変わりつつある。同市議選の選挙ポスターの掲示板からも感じた。掲示せずに選挙戦を終えた候補者は一人ばかりではなく、名前だけのポスターも。地方政治の質の向上にはまっとうな論戦が必要だ▼では、候補者が多ければいいのかというとどうもそうではないようだ。20日に告示された都知事選。定数1に対し、過去最多の56人が立候補した。しかし、まっとうな論戦を続けているのは少数派と言わざるを得ない▼選挙ポスターの掲示板を見れば、候補者に直接関係があるとは思えないポスターが多数で品位のかけらもない。違法ではないと居直るようだが、開いた口がふさがらない。これではまっとうな論戦への関心は薄れるばかりだ▼日本の被選挙権は禁固刑以上の刑に処された刑期中の人など一部を除き、一定の年齢に達していれば立候補できる。それは公職選挙に対する暗黙の品位をいちいち法律に明記するまでもなく保つ国だからこそ手にした権利。権力が立候補に制限を掛ける制度は独裁政治に向かいかねない危険をはらむ。当選とは別の目的の候補者は自らの良心に従い、日本の品位を守るため、自発的に撤退を。
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