正確、平明を心掛ける。新聞記事を書く際の基本だ。平明を邪魔しかねないのがカタカナ語。手元の「用字用語ハンドブック」(時事通信社)では「外国語や一般的でないカタカナ語は、みだりに使わない」とある。まずはじめに、どうやったら日本語で分かりやすく説明できるかを考える▼悩ましいのは一般的の判断だ。たとえば「アップデート」。訳すと更新。パソコンの機能を最新の状態に置き換える作業を言う。そこから「昭和の古い考えじゃ通用しない。アップデートが必要」といった使われ方も耳にするけれど、一般的と言えるか▼「アルムナイ制度」。これからもっと紙面に登場しそうなカタカナ語の一つ。卒業生や同窓生を意味する英語が、人事分野で注目されている。会社を中途退職した人を再び雇用する制度で、採用難から広がりつつあるようだ▼「出戻り」「裏切者」。転職などで会社を辞めた社員が再び元の会社に戻った場合、周囲は冷ややかな言葉を浴びせることも少なくない。日本企業では長らく生え抜きが尊重され、社歴が会社への貢献度、ひいては人物評価の物差しになる傾向が強かったのも一因だろう▼社外で経験を積み、古巣をよく知っている社員は貴重な人材。問題は、そうした社員を温かく迎え入れられるか。人不足は深刻化し、転職は当たり前の世の中。ここは期待を込め「おかえりなさい制度」と言い換えてみたい。
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