2025年4月2日付

2025/04/02 08:00
八面観

桜前線が県内にも近づいてきた。四季折々の自然の姿が見られる日本で、特に春を感じる行事として親しまれている花見のシーズン。開花は間もなくだろうか▼花見の起源は諸説あるが、今から約1300年前の奈良時代には貴族が梅の花をめでる行事をしていたとされる。万葉集では桜よりも梅を詠んだ歌が圧倒的に多い。人気ぶりをうかがい知れる。それが平安時代に入ると立場が逆転。貴族たちは中国から伝来した梅よりも、日本古来の桜により親しみを感じるようになったとされる▼3段階の等級を表す場合に使われる「松竹梅」。 厳しい寒さの中で青々と育つ松と竹に、寒中でも花を咲かせる梅を加えた言葉。日本では慶賀の象徴とされ、もともと優劣関係はないという。平安時代の貴族で「学問の神様」として知られる菅原道真が梅の花をこよなく愛したとされるのは有名な話▼古くから「梅が里」と呼ばれ、梅の木が中学校の敷地内など村内各所に植わる宮田村では梅の花が見頃を迎えつつある。丸みを帯びた濃いピンクや白色の花びらが特徴的で、爽やかな香りを漂わせる。冷たい空気の中で凛と咲く姿は花言葉の「上品」「忍耐」がぴったり▼桜よりも一足早く見頃を迎え、開花のシーズンが長いのも梅の花の特徴。春の訪れを一番に知らせてくれる花の便り。人気の桜もいいけれど、梅の花もお薦め。場所によっては今が”いいあんばい”。

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