まち歩きには、「界隈」という言葉が何となく似合う。酒蔵や寺が並ぶ「上諏訪駅界隈」を散策しよう―というような用い方で。その「界隈」が「ユーキャン新語・流行語大賞」でトップ10入りしたのは2024年のこと▼もともとは「その辺り」「付近」を指す言葉だが、SNSでは「特定の仲間や近い存在」という意味で使われた。入浴が面倒で入らないことを「風呂キャンセル界隈」などと用いる。割と文語体で使われる言葉がSNSではやるのは面白い現象▼岡谷市で発酵ロゲイニングと銘打ったイベントが行われた。参加者は地図やコンパスを持って、みそ蔵や酒蔵、史跡などのチェックポイントを回った。ロゲイニングやオリエンテーリングは霧ケ峰で取材したことはあったが、街中で実施される大会は新鮮。史跡などはどこの地域にもあり、応用が利きそうだ▼まち歩きをした旅行者の方が、しない人よりも消費金額が高く、地域資源との接点が多い―。民間企業の調査結果である。ただ、まち歩きと一口に言っても、計画的に動く人、特に目的を持たずにぶらりと歩く人などタイプはさまざま。受け入れる側としては、どんな人でも楽しめる地域づくりが重要になる▼散策し、空気を感じ、ゆかりのものを食べる―。現地に出向いて五感を使うからこそ、その地域の雰囲気を感じられる。インターネットでは味わえないまち歩きの妙味である。
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