2025年3月29日付

2025/03/29 07:59
八面観

岡谷市で2027年4月に開校予定の施設一体型義務教育学校「川岸学園」の設立準備が本格化し、取材する機会が増えた。今年の夏からは工事中の児童が学ぶ仮設校舎の建設が始まる。工事中、図書館以外の特別教室は岡谷西部中学校の特別教室を利用するとのことだ▼「図書館」以外はという市の資料の文言を見ていて、この本の集まる部屋は学校の数ある部屋のうちの一つなのに、なぜ「図書室」ではなく「図書館」なのだろうという疑問が湧いてきた。ほかの特別教室は「音楽室」「理科室」なのに▼調べてみると、学校に図書館の設置を義務付けている「学校図書館法」があるから―が理由になる。この法律は、学校図書館を学校教育に必要な資料を「収集し、整理し、及び保存」するところとしている▼さらに「図書館資料の分類排列を適切にし、及びその目録を整備」して、読書会、研究会なども行い、児童や生徒を指導し、他の学校の学校図書館や図書館、博物館、公民館等と「緊密に連絡し、及び協力する」ことが定められている。つまり、ただの部屋ではなく、さまざまな機能を持った読書や学習のセンターであるという思いの表れのようだ▼川岸学園ではどのような図書館になるのか、議論はこれから進む。学園構想でうたわれている「異年齢の子どもたちをつなぐ、新たな学び舎」にふさわしい、素敵な図書館になることを期待したい。

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