素直に「推し」を選べばよいアイドルグループの選挙と違って、政治家の選挙の場合は「まあまあ推せる」や「他の候補よりはましだろう」など、後ろ向きな理由で投票することがある▼むしろ「心から、絶対に、この人を推す」という選挙は、そう多くない。それでも自分が投票したことに意味があったのだと納得できれば、次の選挙でも投票所に行こうと思えるだろう。なかなか投票率が伸びない理由の一つは、その辺りにあるのかもしれない▼1回目の投票で過半数の票を獲得した候補がいなかったため、上位2人の候補による決選投票を行った先日の自民党総裁選を見ていて、小選挙区でも採用できないものかと思った。この方法なら、票が分散したために大多数が支持していない候補が当選してしまう―という事態は防げるし、結果に納得感がある▼近年の選挙では野党が統一候補を擁立しようと調整に苦労しているが、この方法なら各党が候補を立てても最後は必ず一騎打ちになる。政策を無理にまとめることもなく、それぞれに堂々と主張すればよい。他国には実例があるようだ▼選挙の方法はほかにも、候補に順位を付けて投票し、1位3点、2位2点、1位1点などの順位点の合計で決める「ボルダ投票」もある。いずれにせよ、今より時間も費用も労力も増えるので実現は簡単ではないだろうが、納得感のある方法は探り続けるべきだろう。
購読残数: / 本
⻑野⽇報社からのお知らせ
フォトサービス
紙⾯に掲載された写真を有償で提供しています
諏訪湖マラソン…外部リンク
毎年10⽉開催の諏訪湖⼀周のハーフマラソン
第36回諏訪湖マラソン記録
⻑野⽇報の紙⾯PDFをご覧いただけます
⻑野⽇報ご購読
こちらから⻑野⽇報のご購読を申し込めます
⻑野⽇報就職研究会…外部リンク
「就職はふるさとへ」と考えている学⽣のみなさんへ
長野日報社 社員募集
2025年4月入社の社員を募集します
週間ランキング
「ララオカヤ」26年度から解体見通し 岡谷 上伊那ご当地ナンバー導入へ 広域連合方針 諏訪湖SA上下線に「諏訪の国」コーナー新設 岡谷でシルクサミット開幕 技術継承、文化創造へ 谷川俊太郎さん 下諏訪の親友黒田さんと交流 強い冷え込み、雪づくり 霧氷の樹林を背に 春近五人衆と井月、地元から光当てる 研究会発足 輝く青い諏訪湖 蚕糸公園イルミ点灯 おむすびコンテスト 最優秀に矢坂さん 山下清のペン画など初公開 岡谷美術考古館日付で探す