余白をつくりなよ。行事が盛りだくさんで、街を飛び回っていた今月半ばに知人から声を掛けられた。たまには休んで、何も考えずに過ごす時間を大事にして。気遣いの言葉として用いられた「余白」をそう受け止めた▼「余白」そして「間」は日本の美意識とされている。書や日本画、枯山水の庭園。私が好きな俵屋宗達の「風神雷神図」は画面中央の大空間が浮遊感と躍動感を生み、見る側の想像力をかき立てる。諏訪湖畔で先日上演された人形浄瑠璃文楽も「間」を大切にしていた▼デザインの世界では意図して余白をつくり、主張したい言葉や物の存在を引き立てる。余白は余計な余分な物では決してない。記者としての自分は文章も写真も必要な情報を詰め込みがち。より伝わる記事を書くという面で「余白」からヒントを得た気がしている▼ぎゅうぎゅう詰めの毎日ではいい成果物は生まれないだろう。日常でもどこかで余白や間をつくるよう心掛けたい。上諏訪駅周辺で自分のお気に入りをゆったり歩いて探す社会実験が始まった。テーマはヌック。余暇を大切にするスコットランドのヌークが語源で、こぢんまりして居心地のいい場所を意味する▼好きな所で時がたつのを忘れて。そんなひとときが必要だろう。小欄も詰め込まず、この辺で。休憩時間に喫茶トミーのパフェ食べに行こ
購読残数: / 本
⻑野⽇報社からのお知らせ
フォトサービス
紙⾯に掲載された写真を有償で提供しています
諏訪湖マラソン…外部リンク
毎年10⽉開催の諏訪湖⼀周のハーフマラソン
第36回諏訪湖マラソン記録
⻑野⽇報の紙⾯PDFをご覧いただけます
⻑野⽇報ご購読
こちらから⻑野⽇報のご購読を申し込めます
⻑野⽇報就職研究会…外部リンク
「就職はふるさとへ」と考えている学⽣のみなさんへ
長野日報社 社員募集
2025年4月入社の社員を募集します
週間ランキング
響くエール、駆ける7000人 諏訪湖マラソン 諏訪湖マラソンあす号砲 7000人健脚競う 富士見駅前に複合型施設「ふじみんち」 秋の風情、眺めて一服 もみじ湖紅葉祭り開幕 ウナギ風かまぼこ入り新ラーメン販売 テンホウ 業者をかたる不審な訪問増 諏訪地域でも 衆院選長野5区 宮下氏7選、激戦制す 深まる秋、美しい色合い 諏訪湖畔 積み木モニュメントお披露目 岡谷市湖畔公園 八ケ岳中央農業実践大学校 きょうまで農場祭日付で探す