余白をつくりなよ。行事が盛りだくさんで、街を飛び回っていた今月半ばに知人から声を掛けられた。たまには休んで、何も考えずに過ごす時間を大事にして。気遣いの言葉として用いられた「余白」をそう受け止めた▼「余白」そして「間」は日本の美意識とされている。書や日本画、枯山水の庭園。私が好きな俵屋宗達の「風神雷神図」は画面中央の大空間が浮遊感と躍動感を生み、見る側の想像力をかき立てる。諏訪湖畔で先日上演された人形浄瑠璃文楽も「間」を大切にしていた▼デザインの世界では意図して余白をつくり、主張したい言葉や物の存在を引き立てる。余白は余計な余分な物では決してない。記者としての自分は文章も写真も必要な情報を詰め込みがち。より伝わる記事を書くという面で「余白」からヒントを得た気がしている▼ぎゅうぎゅう詰めの毎日ではいい成果物は生まれないだろう。日常でもどこかで余白や間をつくるよう心掛けたい。上諏訪駅周辺で自分のお気に入りをゆったり歩いて探す社会実験が始まった。テーマはヌック。余暇を大切にするスコットランドのヌークが語源で、こぢんまりして居心地のいい場所を意味する▼好きな所で時がたつのを忘れて。そんなひとときが必要だろう。小欄も詰め込まず、この辺で。休憩時間に喫茶トミーのパフェ食べに行こ
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