白塗りに着物姿でおなじみの芸人、コウメ太夫さん。そのネタは荒唐無稽で理解し難い内容も多いけれど、時には痛烈な毒を吐く。〈投票箱に清き一票を入れたと思ったら~、ゴミ箱に入れてました~。チクショー!!〉▼少々過激ではあるが、思わずうなずいた有権者の方もいるのでは。候補者の公約、信条、人柄…。吟味して選んだはずなのに、当選してふたを開けてみたら。「信じて投じた一票は何だったのか」。ゴミ箱に捨てたようなものだ-という気持ちも分からなくはない▼そう思う人が多いのか。前回衆院選の県内投票率(小選挙区)は59.77%で、戦後2番目の低さだった。「政治家なんて誰がなっても同じ」。そんな声も耳にする、と以前小欄で同僚記者が指摘していた。諦めが権利の放棄、そして投票率の低下につながっている▼個人的には選挙に”死票”はないと思っている。たとえ期待した候補者が落選しても、票差が詰まれば当選者の襟を正す姿勢につながるはずだ。ただし投票率が上がらなければ、結果が負わせる責任も軽くなりかねない。その一票を託す先は決してゴミ箱ではない▼1889(明治22)年に衆議院議員選挙法が制定されて今年で135年。国政参加の意識が薄れる現状に、自由民権運動を主導した板垣退助は草葉の陰で何を思うだろう。きょうは衆院選の投開票日。迷っている方はぜひ投票所へ足を運んでみては。
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