中学入学後に体験することの一つに、部活動がある。教育課程外だが、学校教育の一環。中には、進学する高校を決める際に部活動を基準にする生徒もいる▼教員の負担軽減や少子化対策を背景にスポーツ庁などは2022年、学校部活動の地域移行に向けたガイドラインを公表した。23年度からは、これまで学校単位だった「中体連」の大会にクラブチームなどの参加も認められている。部活動改革が本格的に始まり1年余り。報道によると、指導者や活動場所といった受け皿の確保に課題が多く、地域で温度差があるようだ▼私の住む地区の中学校は運動部が男女とも二つだけ。地域移行により、小規模校ではできなかった競技も複数の生徒が集まれば可能になる。生徒の選択肢の幅が広がり、専門の指導者から教わることで技術の向上も期待できる。メリットは少なくない。その一方で、前出の通りデメリットも付きまとう▼地域移行のガイドライン(概要)では「地域の子どもたちは学校を含めた地域で育てる」という意識の下で「地域の持続可能で多様な環境を一体的に整備」と示し、学校と地域、家庭による連携と協働を求めている。机上と現実は違うものだが、立場の異なる3者の理解と相互の協力がなければ地域移行の実現は難しい▼中体連の大会が本格化する時期を迎えている。何はともあれ主役は生徒。全力で打ち込めるよう、応援したい。
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