諏訪中央病院の飛田浩輔医師の紹介でお会いした茅野市玉川の牛山百合子さん(87)は定年退職後にセロリ畑で働き、農園主の勧めで人間ドックを受けた。以来、毎年欠かさず続けている。「1年に1回受けて何もなければ、1年間元気で働けるってもんだ」。その言葉が今でも後押しになっている▼従業員に健康診断を受けさせることは雇用主の義務。会社に言われるがままに自らの健康と向き合ってきたという人も多いだろう▼ところが、退職後に健診が自らの意思に任されると、受診率は下がる。自分で予約を取らなければならなくなり、おっくうに感じることも一因か。人間ドックやがん検診も同様に下がる。受診勧奨の声は家族や友人からであってもなかなか届きにくいらしく「検診なんかに行ってわざわざ病気を見つけることもねえだに」などと話す人がいるとか、いないとか▼がん検診の定期的な受診を強く呼び掛ける飛田医師は「がんのリスクが高まる年代に検診を受けないなんてもったいない」と語る。国立がん研究センターによれば、日本人が一生のうちにがんと診断される確率は男性65.5%、女性51.2%(2019年データ)。がんと診断される人は多数派だ▼人間ドックを受け続けた牛山さんに4年前、早期がんが見つかった。内視鏡手術を受け、1週間ほどで退院。セロリ農家のおじさんへの感謝の気持ちを今でも忘れていない。
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