自分にも、そして自分の身近でも起こり得る労働災害。注意しているつもりでも起きる時には起きてしまう。労災の大半は「物」の不安全な状態(物的要因)と「人」の不安全な行動(人的要因)が異常接触して発生すると言われている▼自分の身に置き換えてみると、新聞記者という職業柄、さまざまな危険な場所に赴くことも。大雨で1階部に土砂が流入した伊那の家屋を崖上から撮影していた時は、目の前の地面が突然崩落した。大町市でとある事件の取材中、裏山から撮影しようといばらの山道を進んだ結果、靴底が剥げズボンは破け、足に傷を負う羽目になった▼振り返れば危険だったと思うことは多い。「記者魂」という使命感だったのか、はたまた他社を出し抜きたいという欲だったのかは分からない。言えるのはカメラのファインダーをのぞくと恐怖心がなくなり危険だという意識が欠落してしまうということだ▼ニュースでは職種にかかわらずさまざまな労災事故が報じられる。かつて過労死に熱心に取り組んでいた弁護士が、自身も過労で亡くなるという悲しい出来事があったことを今も忘れない▼若いころはがむしゃらに働けた。しかし今は体力の衰えもあってか力を抜くべきところは抜くようになった。仕事も気持ちもある程度余裕を持ち、熱心になり過ぎず、適度な熱量で仕事に向き合うのが大切だろう。「社畜」にはならないように。
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