2024年3月28日付

2024/03/28 06:00
八面観

 総務省のホームページ「上手にネットと付き合おう!安心・安全なインターネット利用ガイド」。そのトラブル事例集では「悪ふざけなどの不適切な投稿」についても取り上げている▼度を越した悪ふざけや迷惑行為。身内だけに見せるつもりが拡散し、大炎上を引き起こす。そんな事例が後を絶たないという。そもそもが悪ふざけである。身内だけと言っても仲間の誰かがこれまた面白半分で拡散することは十分あり得ること▼関西の大学生のグループが旅館で胴上げをして天上に穴を開けたり、障子を破って顔を突き出したりする動画や画像がSNSで拡散し、炎上。大学が謝罪する事態に。そのときのノリや勢いでやってしまうのだろうが、あまりに幼稚で大学生がやることかと思ってしまう▼謝って済めばいいが、一度拡散した画像は完全に削除するのは難しく、デジタルタトゥーとも呼ばれる。個人が特定され、自分の将来に傷を付けることになりかねない。場合によっては罪に問われたり、多額の損害賠償を請求されたりする可能性も。悪ふざけの代償は大きい▼同省のホームページによれば、不適切な投稿を探し拡散させて楽しむ人がいるのも現実。安易な投稿は禁物だ。もっとも、投稿するかどうかはともかく、悪ふざけや迷惑行為はそもそもやってはいけないこと。ネットの中であっても外であっても、人の道から外れたことはアウトである。

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