2025年4月14日付

2025/04/14 08:00
八面観

ご子息や娘さんが大学や専門学校に入学、または在学する家庭で、今年度分の授業料などの学費を払い終えた親御さんは今、ホッと一息ついている頃だろう。わが家では長男の学費が不足し、この春に借り入れをした。金融機関からの「審査が通りました」の連絡に、とりあえず安堵した▼国の統計などによると、大学4年間に支払う学費は、国立で約240万円、私立文系で約400万円、私立理系で約550万円。6年制の私立医科系では3000万円を超える。これに家賃や食費、水道光熱費を含めると、保護者の経済的負担はさらに増える▼日本は、「教育は社会が支える」という考え方で高等教育の公的な負担割合が多い北欧諸国とは異なり、「子どもの教育は親の責任」という観念が根強い。最近は低所得の非課税世帯に対する大学無償化制度はあるものの、まだ学費は個人負担が一般的だ▼わが家では子どもが生まれた時、学資保険に加入し、奨学金も借りている。共働きもしているが、年子の長女の学費も重なって結果的に資金が不足した。子どもに掛かる予想外の出費は少なくない。今後、進学される子どもを抱えた親御さんには早いうちからの準備をお勧めしたい。収入を増やす投資などの実践も必要だろう▼子どもが社会人になるまで、あと少し。父親は積算の走行距離が35万キロの古い愛車を壊さないように乗ることを心に誓っている。

続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。

日付で探す

<前次>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930