テーブルの上に飾られた数輪の花。淡い色の花びらが、こちらに向かって「こんにちは」と優しく話しかけてきたような感じがして、心が和んだ。そんなことを思う自分が意外だった。年齢を重ねたせいもあるのか。花の命をありのまま受け入れていると思える自分がいた▼そんなことを感じた後に、今度は通勤途中の車の中から土手に咲く黄色い花が目に入ってきた。こちらに向かって咲き誇る姿が、「仕事頑張ってね」と言ってくれているような気がした。花と話ができるようになったとは思えないが、自分の心が変わったことによって、向き合う命の感じ方が変わったのだろうか▼自然の中の草花は自分らしく一生懸命に咲いている。誰かに見られるから咲くのではなく、自分を輝かせるために咲いているのではないだろうか。その姿が見た人にいろいろなものを与えてくれる。癒やしだったり喜びだったり慰めだったり勇気だったり希望だったり…。それはとても素晴らしいことだ▼自分も誰かの心の中に、花を咲かすことができる存在になれたらいいだろうなと思う。種をまいて栄養を与えて見守り続けて。長い年月がかかったとしても諦めなければ、いつか必ず花が開くと信じて▼人の心に花を咲かすことができる人は、自分の心にも花を咲かすことができると思う。そして、その花の輪が広がっていけば、明るい世の中になるのではないだろうか。
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