2025年4月13日付

2025/04/13 08:00
八面観

コンピューターを活用すれば仕事は効率化されて人生に余裕が生まれると聞いたのはずいぶん昔のことのような気がするが、実感としては、効率は良くなったものの多忙感はさして変わっていない▼毎日のように「人手不足」「成り手不足」という文字を書いている。岡谷市保健委員連合会は解散した。同市消防団は市操法大会を隔年開催にすることも視野に入れて今年度は取りやめ、来年度は実施する試みを始める▼保健委員については各区の委員が主催する健康教室などに人が集まりにくくなり、成り手不足になっている区もあった。消防団はどこの市町村も悩んでいることだが、かつてとは就業構造が変わり、地元から離れた場所に職場があることが珍しくなく、早朝からの練習には参加しにくい▼団員が不足すれば一人ひとりの団員が担う役割も重くなり、団員を支える家族の負担も無視できない。なくしてはならないものだからこそ持続可能性を高めるためなのだろう、大会への参加は一昨年から希望制にしていたが、さらに隔年開催も選択肢に浮上してきた▼人手不足への対応といえば、最近はどの分野でもAIの活用による効率化が候補に挙がる。デジタル技術が人生に余裕を生むためではなく、今の仕事をどうにか維持していくために使われるようになるとは想像していなかった。さらにAIが発達したらもう少しは明るい未来が訪れるだろうか。

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