2025年4月12日付

2025/04/12 07:59
八面観

「待ち時間ほぼゼロ」「空いているから遊び放題、映え放題」。コロナ禍前の話になるが、自虐的な宣伝文句で話題になったテーマパークの志摩スペイン村。約15年ぶりの三重旅行で行き先の一つにした▼結論から言うと時間が足りないと思えるほど楽しめた。異国情緒あふれる街並み、質の高いジェットコースター、食事。陽気なダンサーやキャラとの距離が近く、パレード終盤には来園者も規制線の中まで入って踊りの輪に加わる▼それなりに混んでいた。Vチューバーの周央サンゴさんが愛のこもった動画を配信したのを機に客足が増えたようだ。他の来園者と一緒に盛り上がれるちょうどいい混み具合といったところか。空も石畳の通りも街並みも広く感じることができた▼観光シーズンの幕開けである。先日家族で諏訪湖を訪れていた小学5年の女の子が「めちゃ、景色が広い」と感動していた。彼女が暮らすのは東京のベッドタウン。マンションやビルが立ち並ぶ街並みを想像した。岡谷市、諏訪市、下諏訪町。市町域の面積は県内では狭い方だが、視覚的な広さをもたらす諏訪湖がこの地域にはある▼きょうから水陸両用バスの運行が始まり、週明けには諏訪湖開きの神事が行われる。中央道・諏訪湖スマートインターチェンジの開通も控える。観光事業者のみならず地域住民一人ひとりが心を広く持ち、温かなおもてなしで良い旅を演出したい。

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