2025年2月13日付

2025/02/13 08:00
八面観

JR上諏訪駅前の開発事業で2019年5月に開所した諏訪市駅前交流テラスすわっチャオの入館者数が延べ100万人を達成した。新型コロナによる臨時休館などを経ての大台突破となった▼まるみつ百貨店などの閉店を受け、民間主導で始まった駅前開発。商業ビルと10階建てマンションで構成され、市が運営することになった「すわっチャオ」は商業ビル3階に決まった。ここにどんな機能を持たせるべきか―▼記憶に残るのはオープン前に機能を考えるために設置された市民ワークショップの議論だ。交流スペースや食育が可能なキッチンなどの提案は多くの人に受け入れられていた。賛否が割れた一つに「ホール」の必要性があった▼発表や鑑賞ができるホールが欲しいとの声がある一方、ホールは常時利用せず、多くの市民の利用を考えると諦めた方がよいとの意見もあった。結局「構造的に困難」などとしてホール設置は見送られた▼すわっチャオはテーブル席のあるオープンスペースや会議室が多いのが特徴の一つだ。先日取材に行った際、イベント会場の仕切りの壁を隔てた隣では高校生らがテーブルに参考書を広げて学習していた。若い人の利用が多いことは、居場所確保の面からも望ましいだろう。もちろん、年配者や親子らを含めた多世代交流施設という観点は最優先だ。末永く愛される施設になるよう、さらに「成長」してほしい。

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