2025年2月12日付

2025/02/12 08:00
八面観

2月も中旬。小中学校では新1年生を迎える準備が始まっている。1日入学や学校説明会を開き、4月の入学までに用意してもらう学用品や学校の規則を紹介する。保護者同士が顔を合わせる場にもなっている▼小学校の入学に合わせて、子どもたちに通学かばんやランドセルを贈る市町村がある。小紙上伊那版に掲載された。子育て世代の経済的な負担軽減が主な狙いだが、中には大手アウトドア用品メーカーが製造した通学かばんを贈る自治体もある。軽量で防水性があり、見た目もスマート▼ランドセルといえば、祖父母が贈る入学祝いの定番である。そういった世帯は少なくないだろう。多様化や多色化が進み、一昔前まで男子は黒、女子は赤が常識だった色も紫やピンク、紺など多岐にわたる。あれこれと迷った経験がある人もいるはず▼一般社団法人「日本鞄協会」に属するランドセル工業会の調査だと、2024年のランドセルの購入額平均は約6万円。その額は年々上がっている。少子化に伴い祖父母に金銭的余裕ができたことや高品質・高機能化、皮革など原材料価格の上昇が平均額を押し上げている要因だという▼小学生にとっては6年もの間、使用することになる通学かばんやランドセル。楽しく、充実した学校生活を送ってほしい-が贈る側の大人の願いである。ありふれた言葉で恐縮だが、夢や希望もいっぱい詰め込んでもらいたい。

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