2025年1月19日付

2025/01/19 08:00
八面観

地元の友と地元の店で飲食を共にする幸せな時間。幼い頃からの長い付き合いで、学校に通っていた時は毎日のように顔を合わせていたが、働きだしてからは実際に会うことは少なくなった。それでも不思議なもので、お互いの気持ちが合った時には会えている。意識していなくても、心の中に必ずいるのが親友。ありがたい存在だ▼会えない月日が長くても、話してみれば変わらない。一言言えば通じる。お互いの環境は変化しているが、その環境に左右されない変わらない心があった。楽しい時間はあっという間に過ぎ、次に会うのはいつだろう。それでも寂しさはなく、うれしい気持ちしか残らなかった▼人と人の関係は不思議だ。共に過ごした時間の長さだけで心のつながりが深まるかといえば、そうとも言えないと感じている。1年に数回、いや1回ぐらいしか会えない人でも、毎日会っていたかのように時間を持てる人。そんな友がいることが心の支えになっている▼年齢を重ねるにつれて、新たな出会いはあっても本当だと感じる出会いはなかなかない。それでも思わぬ縁で友ができることもあった。短い時間でも分かり合えて気持ちが通じた。偶然ではなく必然だったのだろうかと思ってしまう。大切にしたい▼久しぶりに友に会えた時に感じる自分の中の変わらぬ相手への思いと、相手からの変わらない思い。それを共にする時間が心地良い。

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