今年も全国で多くの若者が人生の大きな節目となる二十歳を祝った。法的な成人年齢は18歳に引き下げられているものの、やはり飲酒や喫煙が可能になる二十歳というのは特別に感じられる。彼らのこれから進むべき道が明るく輝いた道であってほしいものだ▼二十歳になれば間もなく大学での学びも終えるだろう。しかし現在は予想以上に社会の変化は激しい。社会人になっても学び続け、新しいスキルを習得し、新しい挑戦を恐れずに変化に強い人になることが社会や企業から求められるだろう▼以前誰からか聞いた「たとえ明日世界が滅亡しようとも、今日わたしはリンゴの木を植える」というプロテスタント教会の源流をつくった16世紀のドイツの宗教改革者マルティン・ルターが残した言葉。なぜだか頭から離れない▼単純に受け取るならば、幸せは何気ない日常の中にあって、将来の希望を育てることこそが喜びになるということになるだろう。しかしその言葉の中には、未来に対する恐怖や不安に屈せずその日その日を強く生き、今日自分ができる小さな善行や努力の積み重ねが人生の価値を高めるという意味が込められているという▼彼の言葉は確固たる宗教観に基づいたものであり、当然われわれの感覚とは異なるものなのだろう。しかし何歳になったとしても過去を振り返るより「今できることを頑張る」ことが大切だと教えてくれる言葉だ。
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