11日からの3連休、各地で1年の無病息災を願う伝統行事の「どんど焼き」が行われた。正月飾りやだるま、書き初めなどを集め、田んぼや広場に組まれたやぐら。時折、青竹のはぜる音に驚きながら燃え上がる炎を眺めていると、すがすがしい気持ちになる▼地元育成会が主催するどんど焼きに参加した。やぐら中央の竹は高さ5メートルほど。子どもの頃に見たどんど焼きに劣らない立派なやぐらが完成した。ただ昔と異なるのは子どもの数。歓声を上げる子どもたちの少なさにさみしさを覚えた▼地区内でのだるまや正月飾り集め。以前は子どもたちが準備に携わるのが慣例だった。地域の絆を深め、郷土愛を育む機会にもなっていたが今や大人中心の行事。保護者の数も著しく減少する中、育成会が運営する事業の維持は今後ますます困難になっていくだろう▼少子化の影響は伝統行事にとどまらない。保護者会やPTA活動の負担増も深刻だ。運動会前に実施する環境整備活動では学校側から軽トラックや草刈り機などの提供を求められることがある。必要な数をそろえるため、遠方に住む両親から借りてくる役員もいると聞き、頭が下がる思いだ▼伝統行事の継承や保護者による学校支援の意義は理解する。ただ「毎年やっている」だけの慣例は見直す時期にあるだろう。必要に応じてハードルを下げながらも、良き慣例は次代につないでいきたいものだ。
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