昼時の田舎道で、ビニール袋とトングを手に歩く男性としばしばすれ違う。ネクタイ姿からして近くの職場にお勤めか。食事後にウオーキングをしながら道端のごみを拾うのを習慣にしているらしい▼地域では多くの人が湖や川、道路の沿線など公共の場でごみ拾いや清掃に汗している。定例の社会貢献活動にしている団体、企業も多く、環境美化の意識が市民の間に広がっている。昨秋は、諏訪建設労働組合の役員たちが初めて諏訪湖畔でごみ拾いに取り組んだ▼組合員の多くが一人親方だから、これまで日々請け負った工事作業をこなすのが精いっぱいできたが、地域の一員としても貢献を-と繰り出した。ごみを拾う目線で見る諏訪湖は、「初めて見る風景のようで新鮮」と役員たち。仲間と語らって心も洗われたと笑う▼そうした人たちに倣って、せめて目についたごみは拾おうと努めている。顧みれば子どもの頃に「落ちているごみは拾う」としつけられたはず。いつの間に忘れてしまったか。いや、心の隅っこにはある。見て見ぬふりをすることに罪悪感を覚えなくなっただけだ▼メジャーリーグの大谷翔平選手がプレー中もごみを拾う姿が称賛されている。報道によれば彼にとって「運を拾う」行いで、学生時代からの実践だそう。日々の暮らしに追われがちでも、ちょっと社会を思いやれたらすてきだ。再びのスタートも新年はふさわしい。
購読残数: / 本
⻑野⽇報社からのお知らせ
フォトサービス
紙⾯に掲載された写真を有償で提供しています
第50回信州書道展 紙面PDF
長野日報の紙面PDFをご覧いただけます
諏訪湖マラソン…外部リンク
毎年10⽉開催の諏訪湖⼀周のハーフマラソン
第36回諏訪湖マラソン記録
⻑野⽇報の紙⾯PDFをご覧いただけます
⻑野⽇報ご購読
こちらから⻑野⽇報のご購読を申し込めます
⻑野⽇報就職研究会…外部リンク
「就職はふるさとへ」と考えている学⽣のみなさんへ
長野日報社 社員募集
2025年4月入社の社員を募集します
週間ランキング
八剱神社 御神渡り出現願いミニ鳥居持参 かわいい巳年の干支だるま 宮田村長選 天野氏が出馬意向 御神渡り出現へ期待 八剱神社の湖面観察始まる 新発見未発表作品も公開 イルフ童画館 不要パソコンをリサイクル エコファおかや 「温泉むすめ」相乗効果 上諏訪雫音-下諏訪綿音 諏訪地方の年末年始 観光、レジャーの集客好調 空き家足りない 八ケ岳西麓への移住熱再び 諏訪市でPPA方式の太陽光発電スタート日付で探す