「一陽来復」「七転八起」…。正月休みに仕上げた四字熟語の書き初めを掲げる小学6年生が小紙上伊那版に掲載された。児童のみならず、年頭に当たって筆を走らせた人もいるだろう。気持ちも新たに紙に向き合う姿は、いかにも新年を迎えたことを実感させてくれる▼デジタル技術の進展で手書きする機会は減っている。年頭のあいさつを交わす年賀状は活字が目立つ。一方で新たな手書き文化とも言える取り組みもある。高校書道部を中心とした書道パフォーマンス。思いを込めてしたためる文字の力強さと美しさにはいつも感心する▼漢字や平仮名、片仮名が交ざり合って構成される日本語。手書きの書について書道家の青柳美扇さんは「活字にはない温かみがある」と指摘する。「アナログが見直される時代」がやってくるのではとし、書道熱の盛り上がりを心待ちにする▼読みやすさは活字にかなわないかもしれないが手書きの文字にはその人ならではの「味」もある。「温かみ」を感じさせるゆえんだろう▼「書道」は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産候補に選ばれ、2026年の登録を目指している。伝統的な筆遣いや技法を用いる中で筆や墨など多様な用具を使い、手書きする文字表現。無形文化遺産登録が決まった「伝統的酒造り」に続いて、日本文化の持つ深みを世界に発信していく機会になることを期待している。
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