「小学生は忙しい」。以前から耳にする言葉かもしれないが、親の立場になると実感が湧く。朝は大人よりも早く家を出て、学校から帰宅すると宿題が待っている。夕飯を食べて入浴を済ませると就寝時間。あっという間に一日が終わる▼民間会社の調査によると、塾や習い事をしている小学生はおよそ7割。運動や音楽、学習と選択肢は多岐にわたる。将来に役立つスキルを身に付けたり、好きなことに夢中になったり。二つ三つと掛け持ちをしている児童もいる。週末にも練習や大会参加。「大人より忙しい」と揶揄されるのも納得である▼「好きなことをやらせてあげたい」と思うのは親なら誰でも同じだろう。習い事に求めるものは家庭によって異なるが、興味関心や才能を見極める上で有効な手段の一つになる。ただ、「親が決めると失敗する」とも。親のエゴの押し付けでは長続きするはずがない▼一方で親の負担は増加する。送迎が必要になり、金銭と時間の両面での負担も少なくない。練習の手伝い、大会の引率、道具代…。仕事や家事との両立も必要になってくる。「習い事をさせたいけど、共働きなので難しい」との声も聞く。子ではなく親が”習い事疲れ”に陥るケースもあるという▼駆け足で過ぎ去る小学生時代。可能性を広げ、自信を付けさせることができる貴重な時間でもある。あくまで主役は子ども。親の踏み込み過ぎは禁物だ。
購読残数: / 本
⻑野⽇報社からのお知らせ
フォトサービス
紙⾯に掲載された写真を有償で提供しています
諏訪湖マラソン…外部リンク
毎年10⽉開催の諏訪湖⼀周のハーフマラソン
第36回諏訪湖マラソン記録
⻑野⽇報の紙⾯PDFをご覧いただけます
⻑野⽇報ご購読
こちらから⻑野⽇報のご購読を申し込めます
⻑野⽇報就職研究会…外部リンク
「就職はふるさとへ」と考えている学⽣のみなさんへ
長野日報社 社員募集
2025年4月入社の社員を募集します
週間ランキング
「ララオカヤ」26年度から解体見通し 岡谷 もみじ湖一帯色づき始め マイカー規制始まる 諏訪湖SA上下線に「諏訪の国」コーナー新設 山下清のペン画など初公開 岡谷美術考古館 岡谷でシルクサミット開幕 技術継承、文化創造へ 目の覚めるような赤色 長円寺のカエデ見頃 県立高校再編 上伊那技術新校の開校延期 美しさ際立つ緑、黄、赤の諧調 諏訪の阿弥陀寺 池の周り鮮やか、秋の風情 地蔵寺庭園 谷川俊太郎さん 下諏訪の親友黒田さんと交流日付で探す