観客に笑顔になってもらおうとコメディの稽古に熱を入れる村芝居の出演者

村芝居5年ぶり復活 21日岡谷市小井川区民演芸祭

2024/07/15 06:00
地域

岡谷市小井川区壮年会による恒例の「スーパー村芝居」が、21日の小井川区民演芸祭で5年ぶりに復活する。コロナ禍で2019年を最後に中断していたものの1988年から続く伝統を絶やすまいと、連日区民会館に集まっての稽古に熱が入っている。これまでは時代劇を上演していたが、今年は初めて現代劇に挑戦する。

 

演目は「犬屋敷家、親孝行が仇(あだ)となる」。小井川区の普通の家族が学校やレストランを舞台に起こすさまざまな騒動を描いたコメディで、脚本・監督の増澤誠司さん(65)は「とにかく最後まで何も考えずに笑ってもらう」と狙いを語る。

 

40~70代の会員ら三十数人が役者やスタッフとして携わり、地元消防団員も救急隊員役で参加。稽古は6月から始め、当初は1日置きだったが、7月に入ってからは毎晩、区民会館に集合。観客の笑いを誘うせりふ回しや動作を研究し、時にはアドリブも交えながら芝居を磨いている。

 

区史によると小井川区の村芝居は、日露戦争の凱旋(がいせん)祝賀会の余興で行われた記録もあるといい、壮年会の小島武雄会長(60)は「長い歴史を絶やしたくない。少しずつ変化していくだろうが、次の世代に伝えていきたい」と話している。

 

小井川区民演芸祭は21日正午から、小井川区民会館で開催。住民による太鼓や傘踊り、コカリナ、舞踊、詩吟、民謡、大正琴などの演奏が披露され、午後2時30分ごろから村芝居が上演される。入場無料。

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