下諏訪町が新たな移住定住促進の総合拠点として整備を計画している同町御田町の「旧矢﨑商店」で、信州大学の学生による調査が進んでいる。24日は工学部建築学科の梅干野成央(ほやのしげお)准教授の研究室に所属する大学院生10人が訪問。建物の内部と外部の2班に分かれ、使用された資材や建具などから、その歴史的価値や建築史上の意義を調べた。
旧矢﨑商店は、大正から昭和にかけて生糸問屋を営んでいた商家。正式な築年は不明だが、近代和風建築の母屋には1950年代中頃に装飾した外観を施した「看板建築」と呼ばれる店舗兼用の住居、土蔵と納屋がある。
数年前に空き家となり、2022年度に町が購入。移住相談や地域住民の交流拠点として生まれ変わらせると同時に、国登録有形文化財の指定も受けたい考えでいる。
調査は、建物の価値を踏まえた保全や耐震改修を行うために実施。建築史を専門とする学生たちは、暗い室内をライトで照らしながら、柱や板の樹種、壁面の工法を入念に調べ、記録を取っていった。
博士課程1年の浅見尚太さん(24)は「木材や組子、建具に手仕事が多く、職人オリジナルの仕事が見られる。豪勢な造り。価値をしっかり読み解きたい」と話していた。
調査結果は年度内にまとめられ、専門業者とも相談して改修方針を決定。25年度に実施設計、26年度に工事、27年度の供用開始を目指す。
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