中川村の中川人形保存会による「中川人形浄瑠璃第11回公演」(保存会と村公民館主催)は23日、同村の中川文化センターで開いた。演目は「傾城阿波鳴門~順礼歌の段」などを上演。情感あふれる人形芝居で、来場した約80人の心を揺さぶった。
同演目は親を捜して順礼する娘と偶然出会った母親が、娘に難が降りかかるのを恐れ、母であることを打ち明けられず葛藤する場面を描く。真に迫る太夫の語りと三味線に合わせた人形遣いで、母子の心情を表現。観衆を物語の世界へ引き込んだ。別れの場面にすすり泣く観客もいた。
小学生の長女とともに見た中川村の西岡愛さん(40)は「感情がこもり、心の揺らぎが伝わってきた」と話した。保存会では、戦時中に村内へ学童疎開した二子玉川小学校(東京都)の保護者がお礼として村側に人形を贈ったことを縁に、二子玉川との交流を続ける。8日には同校で里帰り公演を行い、23日も二子玉川の関係者が訪れ鑑賞した。
保存会の下平達朗会長(75)は「念願だった里帰り公演の報告のつもりで演じた」とし、今後について「県の支援金を受けて新しい人形を調達できる見通しも立った。演目も増やしていければ」と話していた。
購読残数: / 本
⻑野⽇報社からのお知らせ
フォトサービス
紙⾯に掲載された写真を有償で提供しています
諏訪湖マラソン…外部リンク
毎年10⽉開催の諏訪湖⼀周のハーフマラソン
第36回諏訪湖マラソン記録
⻑野⽇報の紙⾯PDFをご覧いただけます
⻑野⽇報ご購読
こちらから⻑野⽇報のご購読を申し込めます
⻑野⽇報就職研究会…外部リンク
「就職はふるさとへ」と考えている学⽣のみなさんへ
長野日報社 社員募集
2025年4月入社の社員を募集します
週間ランキング
「ララオカヤ」26年度から解体見通し 岡谷 上伊那ご当地ナンバー導入へ 広域連合方針 諏訪湖SA上下線に「諏訪の国」コーナー新設 谷川俊太郎さん 下諏訪の親友黒田さんと交流 強い冷え込み、雪づくり 霧氷の樹林を背に 岡谷でシルクサミット開幕 技術継承、文化創造へ 春近五人衆と井月、地元から光当てる 研究会発足 輝く青い諏訪湖 蚕糸公園イルミ点灯 築150年の民家に耐震シェルター 岡谷の小口さん宅 おむすびコンテスト 最優秀に矢坂さん日付で探す