完成した同人誌「すいかずら」第20号を手に持つ会員たち

伊那の愛好者ら同人誌「すいかずら」第20号

2024/06/18 06:00
文化

伊那市の詩の愛好者らでつくる「すいかずらの会」は、会員がつづった詩27点を収録した同人誌「すいかずら」第20号を発行した。年1回発行してきて今年で20号の節目を迎え、記念して6月29日~7月7日に詩の作品展示、最終日の7日に詩の朗読や講演の催し「集いのひととき」を同市立図書館で開く。初心者ら多くの人が詩に触れる機会になれば|と期待している。

 

同人誌「伊那文学」を主宰した同市の詩人、故中原忍冬さんを慕う愛好者らで20年以上前に発足した同会。忍冬を訓読みした「すいかずら」と名付けた。現会員は市内外の7人で1月と8月を除く毎月第3日曜を基本に市内で活動。会員それぞれが身の回りの事を題材に書いた詩を見せ合ったり、言葉の魅力を語り合ったりして気楽に楽しんでいる。

 

20号では会員1人につき自由につづった詩を2点、「伊那谷の詩」をテーマとした詩を1点ずつ収録。古里・伊那谷への思いや日常生活で感じた心の機微などを表現豊かに紡いだ。各行の頭文字に「すいかずら」の文字を折り込んだ詩も収めている。

 

A5版、全54ページ。約100部を製作。同市高遠図書館を含め、上伊那地域8市町村の図書館で閲覧できる。

 

赤羽浩美代表(63)=同市=は「20号まで積み重ねられて良かった。生活に根差した詩で読みやすいと思う」とし、作品展示や催しには「言葉に興味がある方などどなたでもぜひ来てもらえたら」と呼び掛けている。

 

作品展示では第20号に収録した詩14点などを飾る。催しでは会員が詩を朗読するほか、同市在住の詩人、鹿野剛さんを招いた講演会「詩を楽しもう」を開く。鹿野さんが好きな詩を紹介し、どんなイメージで詩が作られているか考えていく。いずれも入場無料、申し込み不要。

 

年齢や経験を問わず随時、新会員を募っている。問い合わせは赤羽代表(電話080・6938・5696)へ。

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