岡谷市のカノラホール小ホールで8月11日、オペラ「道化師」が上演される。すわびとオペラ旅第7回の公演で、今回から市民有志による「すわびとオペラ」(油井秀司代表)が主催。本編前にはミニオペラ「支配人」も演じられる。オペラでは各5人が出演するほか、道化師では諏訪地方の合唱愛好家による「すわびとコーラス」や子ども合唱団「すわびとバンビーニ」も出演する。
すわびとオペラ旅は御柱年に行う「オペラ御柱」の成功につなげるため、住民らにオペラを身近に感じてもらおうと2018年に、おかや音楽協会のオペラに親しむ会が主催して始まった。ただ、6年ごとの御柱年での開催では期間が開いてしまい、オペラ機運の醸成につながりにくいために、今回は新たな団体「すわびとオペラ」を設立し、「オペラ御柱」よりも規模を縮小して開催する。また、県地域発元気づくり支援金活用事業として、公演以外にもワークショップ(WS)やオペラを分かりやすく解説する講座も行う。
オペラ「道化師」はイタリアのルッジェーロ・レオンカヴァッロ作曲の歌劇で、仮面の下に涙を隠した道化師(ピエロ)の愛憎劇。全編イタリア語で上演され、当日は日本語の字幕が付く。劇前オペラの「支配人」は道化師に出演する佐原壮也さんが書き下ろしたオリジナル脚本で、オペラ道化師の導入部となる。
すわびとオペラの油井代表は「今後も6年ごとではなく、毎年、オペラ旅の公演を行っていきたい。諏訪地域の芸術文化活動の継承、活性化に貢献していきたい」としている。
オペラ道化師の公演時間は午後1時30分からで、開場は30分前。全席自由でチケットは3000円。カノラホール窓口で事前購入できる。WSは7月13日の午後1時から、諏訪湖ハイツ工作室で公演当日の舞台上やホールで使用する小道具やポスターを制作する。オペラ鑑賞講座は7月28日の午後2時から、諏訪湖ハイツですわびとオペラのメンバーがオペラ道化師を解説する。どちらも参加は無料。すわびとオペラは事業継続に向け、個人や企業からの協賛金(一口1000円から)の協力も呼び掛けている。
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