ワークショップのからだ遊びで風や雨を表現する参加者たち

信州アーツカウンシル 伊那で初の交流会

2024/06/16 06:00
文化

県内各地で活動する文化芸術の担い手を支援する信州アーツカウンシル(県文化振興事業団)と県は15日、新たな出会いと交流の機会を創出するパレードの第1回「はじまりの交流会」を伊那市の県伊那文化会館で開いた。今年度の助成事業に採択された36団体の関係者と一般市民など約200人が参加してワークショップや交流会、展示を繰り広げ、それぞれの活動と創作意欲を分かち合った。

 

「信州アーツ―」は2022年から始まり3年目。全県でアートを身近に感じ、持続的に発展する環境をつくっていこうと、助成支援や自主事業を行っている。県内5会場で活動報告や交流を行う”パレード”は初の試みで、伊那市で初回を開いた。

 

ワークショップは、おやこのカラダ(松本市)といいだ人形劇センター(飯田市)が親子向けのプログラムを提供した。参加者は芸術作品が展示された会場で、身体表現の要素を取り入れたからだ遊びに取り組んだり、人形を作って影絵で動かしてみたりして、楽しい時間を過ごした。

 

交流会はミニコンサートに続いて、信州アーツカウンシルの今年度事業や、7~9月に茅野市美術館で開く県内ゆかりの現代作家による展覧会「リーシンビズム2」の概要発表、助成事業採択団体の紹介などが行われた。

 

息子2人とワークショップに参加した久保田佳奈さん(33)=駒ケ根市=は「体を動かすことにも芸術の要素があり、子どもが自由に表現していてすごい。日々の暮らしにも芸術文化は大切ですね」。信州アーツカウンシルの峯村高広局長は「担い手の皆さんが集い、つながる場を作り、県民の皆さんがアートを身近に感じる機会を数多くお届けしたい」と話していた。次回は8月、諏訪地域で「アーティストと文化施設のこれから」をテーマに開く。

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