諏訪清陵高校同窓会茅野支部(田村義明支部長)が中心となって進めてきた同校第一校歌の作詞者伊藤長七(1877~1930年)の伝記「寒水伊藤長七伝」(2002年、矢崎秀彦著)の新訂版と、第二校歌の作詞者中島喜久平(1883~1914年)の伝記「ああ博浪の槌とりて」(1995年、五味幸男著)の新装版の発刊が行われた。同校創立130周年記念事業として8月末受付分までの期間限定で特価販売する。
両著の発刊は2月に茅野市内で行われた同支部総会で64回生の堀内昊治さん(82)=同市塚原=の提案がきっかけ。同総会で採択された後、同窓会常任幹事会で130周年記念事業とすることが承認された。
伊藤長七は諏訪郡四賀村(現諏訪市)出身の教育者で、東京府立第五中学校(現都立小石川中等教育学校)初代校長を務めた。著者の矢崎さんは諏訪中学校(現諏訪清陵高校)卒で高校教員を務めた。
中島喜久平は米沢村(現茅野市)出身で、農林次官や代議士を務めた小平権一、気象学者で中央気象台長を務めた藤原咲平とともに戦前の日本で入学が最も難しいとされた「第一高等学校(旧制一高)」(東京大学教養学部の前身)に進学。中島は首席合格だった。著者の五味さんは諏訪中卒で高校教員を務めた。95年出版当時の刊行委員会代表の竹内丈夫さんは同中卒で千葉医大に進み、医師となった。
中島の人生をたどる「ああ博浪の槌とりて」では、第二校歌の作詞のいきさつや歌詞の意味に加え、旧制一高に3人もの合格者を出した諏訪の教育、その後の諏訪中生の進学熱や育英制度にまで言及している。遺稿や各種資料も掲載している。
両著発刊の提案者である堀内さんは「創立130周年、校歌制定120年の節目に、郷土が輩出した全国トップレベルの秀才の存在をこれからの人たちに伝え、その感動を学びのモチベーションに変えてほしい。偉大な先輩の存在を後世に伝える橋渡し役となれば」と語った。
ともに鳥影社(諏訪市四賀)刊、A5判。新装版「ああ博浪の槌とりて」は282ページで定価3080円を8月末まで2300円。新訂版「寒水伊藤長七伝」は490ページで4180円を同3000円。22日に諏訪市で行われる同窓会総会と同校文化祭「清陵祭」期間中の29、30日に同校で特価販売する。問い合わせはメール(130seiryohgm@gmail.com)へ。
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