茅野市神長官守矢史料館で、企画展「江戸時代の武士の手紙―新収蔵資料展」が開かれている。昨年、同市に寄贈された守矢家に関わる資料約50点のうち15点を初公開。江戸時代に諏訪上社の神職、神長官を務めた守矢氏が大名や旗本らとやりとりした手紙を紹介している。30日まで。
神長官守矢氏は、日常的には神職として神前で祈祷を行い、お札やお守りを領主である諏訪氏や檀家である大名らに贈った。また歳暮や新年、慶事などにも贈り物を届けた。守矢氏の元に届いた礼状には、守矢氏が贈った品物や贈った理由なども書かれていたという。
展示史料のうち「川上房之助等書状」は、出雲松江藩主(島根県松江市)の松平家から届いた文書。1812(文化9)年に松平斉恒が参勤交代の途中に下諏訪宿に一泊した際、神長官が訪問して縁ができ、贈り物のやりとりをしたことが書かれている。
各史料からは、神長官からお札やお守りの他に諏訪神社ならではの鹿肉、諏訪地方の名産の氷餅などが贈られ、喜ばれていたことが分かるという。
同館では「中世以降は贈り物のやりとりが政治的に重要だった。展示史料から武士の手紙の独特な感じも見てもらえたら」と話している。
月曜休館。問い合わせは同館(電話0266・73・7567)へ。
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