「演奏に合わせて鳥の声が聞こえ驚きました」などと気さくに話し和やかに行われた佐野さんのピアノコンサート

佐野さんピアノコンサート バラクラ

2024/05/12 06:00
文化

茅野市北山の蓼科高原バラクライングリッシュガーデンで11日、ロンドンに拠点を置き世界的に活躍するピアニスト佐野優子さん(東京都出身)のピアノコンサートがあった。「アンティークピアノで奏でるヨーロッパの調べ」と題し昨年に続き2回目。クラシックを中心に9曲を披露し、新緑に囲まれたガーデンスタジオに洗練された深みのある音色が響き渡った。

 

佐野さんは東京芸大を経て、英国王立音楽院修士課程を主席で卒業。受賞歴も多く国内外の主要な場でのソロ活動や協奏曲のソリストも務める。

 

この日は、作曲家や曲にまつわるエピソードを交えながらバッハの「ガヴォット」、ハイドンの「幻想曲」、リストの「愛の夢」などを情緒豊かに演奏。自然をこよなく愛した日本を代表する作曲家武満徹の「雨の樹 素描」では、外の小鳥がひときわ大きな声で鳴き、共演しているようだった。55人が来場し、アンコールのショパンの「幻想即興曲」も拍手喝采だった。

 

ピアノは1870年代にオーストリアで製作された貴重なもので、縁あって一昨年バラクラに迎えられた。

 

知人と訪れた医師の鎌田實さんは「素晴らしい演奏で感動しました」と話していた。

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