伊那市東春近の川柳作家千春(本名・川合千春)さん(45)が、川柳句集「こころ」(出版・港の人)を出版した。個人としては2020年以来2作目の作品集で500部を製作。「特別勇気を与えるわけではなくても人の心に寄り添い、長く愛される句集になってほしい」と願っている。
詩人、大岡信さん(1931~2017年)のコラム「折々のうた」(朝日新聞)を読んだことをきっかけに、23歳で初めて同紙に短歌と俳句を投稿。その2年後、伊那市を中心に県内外の川柳愛好家らでつくる川柳グループ「川柳の仲間 旬」に誘われて川柳を始めた。「川柳は生活の一部。息をするように自然に作っている」と話す。
タイトルの「こころ」は、夫で川柳作家の川合大祐さん(50)から「心の中に浮かぶイメージをそのまま川柳に映し、いろんな『こころ』を表現する千春さんにぴったり」と、提案されて決めた。句集には1作目で自費出版の作品集「てとてと」の出版後から詠んできた2500句以上のうち約240句を掲載した。
「ほうじ茶が星になったら行きましょう」は、新型コロナに感染し、喉の痛みで大好きだったコーヒーが飲めなくなった時に詠んだ句。コーヒー店のメニューにほうじ茶があることを知り、「これなら飲める」とうれしくなった素直な気持ちを表したという。句集には日常で感じた心の動きを丁寧にくみ上げた作品がちりばめられている。千春さんは「作品が読んでくれる方の心に留まってくれたら」と話している。
四六判変型。全101ページ。1980円(税込み)。
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