諏訪市湖南南真志野の習焼神社の例祭が22日、同神社と周辺で行われた。氏子らが五穀豊穣や地域の安泰などを祈願。近くにある同神社摂社の流鏑馬社では古式祭を営み、古式ゆかしく矢を放つ射礼を行って邪気を払った。
氏子ら約25人が薙鎌や五色旗などを持ち行列をつくり、習焼神社を出発して300メートルほど離れた流鏑馬社に向かった。同社ではもち米1升1合分の草餅を供え、有賀寛典宮司が祝詞を奏上後、同社前で神職が東西の天と地に1本ずつ合わせて4本の矢を勢いよく放った。同神社に戻って例祭を行い、3升3合分の草餅をささげた。神社総代主務の関行雄さん(65)は「区民が安全安心で健康に過ごせることを願いたい」と話した。
例祭はかつて諏訪大社上社の大祝諏訪氏が旧暦3月辰(たつ)の日に参向して流鏑馬などを行い、村人は春一番のごちそうとして草餅を作って祝ったとされる。現在は上社の御頭祭から7日後の4月22日に、上社から参向使を迎えて行う。通称「草餅祭り」と呼ばれている。
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