仕事柄、面識のない相手に電話する機会が多い。取材の申し込みや問い合わせなど記事執筆には不可欠な作業。誠実な対応を心掛けているが、受話器越しに相手の警戒心が伝わってくることもある。知らない相手からの電話。無理もない反応といえるだろう▼県警のまとめだと、2024年に県内で発生した電話でお金詐欺(特殊詐欺)とSNS型投資・ロマンス詐欺の被害額は27億円余(暫定値)。被害件数は前年比で約2.7倍、被害額は約3.1倍に上る。詐欺の手口も巧妙化しており、誰もが被害者となり得る問題として注意が必要だ▼「皿1枚でも売ってほしい」。先日、高齢の両親宅に不用品の購入業者から電話があった。買い取った品を困っている人のために役立てる旨の説明があり、警戒心が緩んだようだ。話を聞くそぶりを見せると、その後しつこく電話がくるようになって恐怖を感じたという▼業者が不用品を買い取りに来る訪問購入。国民生活センターによると近年、悪質な業者によるトラブルが増加しているようだ。お皿だけのはずが貴金属を格安で買い取られるといった相談が多く寄せられ、警鐘を鳴らしている▼「人を見たら泥棒と思え」とは言わないまでも、不用意な行動でトラブルに巻き込まれないために適度な「猜疑心」は必要かもしれない。まずは最新の手口について情報を把握し、悪意を見抜く能力を高めていきたい。
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