人口対策に関して議論を重ねた意見交換会

上伊那地域振興局 人口減少対策で意見交換会

2024/07/20 08:00
社会

上伊那地域振興局は19日、「人口減少対策に関する意見交換会」を伊那市の県伊那合同庁舎で開いた。上伊那地域のものづくり企業の若手社員、起業者、農林業従事者ら14人が参加。関昇一郎副知事も参加し、「人口減少下でも活き活きと暮らせるリニア時代の上伊那の条件とは」をテーマに意見を交わした。

 

意見交換会は県内10の地方振興局ごとに開いており、上伊那は3番目。参加者は3グループに分かれて▽上伊那の良い点、課題▽理想とする上伊那▽理想実現に向け、必要なもの―の3点で意見を出し合った。

 

上伊那の良い点では、「災害の少なさ」「豊かな自然」「子育てしやすい環境」などが挙げられ、課題では「公共交通の不便さ」「都会に比べた賃金の低さ」「若者が集う施設のなさ」などの意見が出た。上伊那に必要なものでは「公共交通としての自動運転バス」「リニア駅と上伊那とのアクセス」「移住者の受け入れ態勢」などが挙げられ、少子化対策やリニア中央新幹線の開業を見据え、上伊那の未来を話し合った。

 

出された意見は県が設置を予定している「人口減少対策を進めるための県民会議」に反映されるという。関副知事は「意見を聞いて上伊那にはいい人が多いと感じた。移住を受け入れる環境が整っている。いただいた意見を大切にして”オール信州”で取り組みを進めていきたい」と話した。

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